ひびのつづり

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フィジカルコンピューティングの本当の意味は?②

 

こんにちは、1日45分以内で記事を書くのを目標にしてます。なかむらです。

 

【目次】
  1. フィジカルコンピューティング」の解釈の違い
  2. フィジカルコンピューティング」の説明を原文から←今回はココ

 

 

今日はフィジカルコンピューティングの元の文章を紹介します。

 

2.フィジカルコンピューティングの説明を原文から

 

"computers for the rest of you" とは?

前回、キーワードは"computers for the rest of you"と書きました。

パソコンに詳しい方なら、似た言葉を思い出したことと思います。

そうです、Appleが当時唱えた"computers for the rest of us"です。

 

us :パソコン黎明期から使用していたユーザ(開発社員含む)

rest :残り(の人々)

 

つまり、

the rest of us :当時のユーザ以外の残りの人々→一般(家庭)の人々

ということになります。

 

一般の人々に届けようとしたAppleのビジョンがわかりますね。

 

そして"the rest of us"に届いた現在、

"the rest of you"とはどのような意味を持つのでしょうか。

 

 コンピュータにとって人間とは?

f:id:dragonlife:20151213231602p:plain

 

この画像は一体何を表してると思いますか?

 

これは"the rest of you"を知る為に不可欠な……

 

……………

 

 

………

 

……

 

 

 

コンピュータから見た人間の姿です。

 

 

 

人間がこんな生き物なわけないだろ!

と思いましたね?

 

 

いいえ、これが人間なのです。コンピュータにとっての。

 

コンピュータにとって人間とは

  1. (指)キーボードを押し
  2. (目)ディスプレイを見て
  3. (耳)スピーカーから聞こえる音を聞く

それだけの存在でしかないのです。

 

マイクもあるので細かくは違いますが

ともかくこの3点をビジュアル化すると

上の画像のようになるのです。

 

 

勘の良い方はもうお気づきでしょう。

 

"for the rest of you"の"you(あなた)"とは

この指と目と耳だけの生物のことです。

 

でも、あなた(人間)ってこれだけじゃないですよね。

足もあれば内蔵もあって、なんなら飛び跳ねて喜んだりします。

でもそれってあの生物からパソコンに伝わるでしょうか。

恐らく伝わらないでしょう。

 

ここでいう"rest"とは

足も内蔵もあって飛び跳ねて喜んだりする貴方です。

 

"computers for the rest of you"というコンセプトは

コンピュータにもっと指、目、耳以外の人間も知ってもらおうとする試みなのです。

 

フィジカルコンピューティングとは

コンピュータにもっと人間を知ってもらう為にはどうすればいいのでしょうか。

そもそもコンピュータはどうやって目と耳と指を知ったんでしたっけ。

 

キーボード、マウス、ディスプレイ、スピーカーを通じて、ですね。

人間とコンピュータの接点となるこのような機器をインターフェースと呼びます。

 

つまり、

インターフェースをもっと増やして人間とコンピュータの関係をより深くしようというのが"computers for the rest of you"であり、

フィジカルコンピューティングとは"computers for the rest of you"をいかに創造するかという研究分野なのです。

 

(もう少し詳しく言うと、現実のリアル世界とコンピュータのバーチャル世界をもっと繋ごうという、人間に限らない、世界全体の話となります)

 

 

おわりに

調べてわかったのですが、今はもうフィジカルコンピューティングという分野は下火なのかもしれないですね。でも、今でもまだ調べる人の役にたったなら幸いです。